磁性体選別用装置

 弊社では各種磁性体選別用装置を製作しております。主に使用原材料中の鉄類・鉄粉を分離させるためのマグネット装置です。
原材料中に含まれる鉄類を簡単に除去出来ます。化学、食品、鉱業、窯業、ゴム、ガラスなど鉄分選別を必須とする 各産業で幅広く利用されています。

アルミ選別機

アルミ選別機

 アルミ選別機は、原材料中の
1)アルミや銅等の非鉄金属
2)鉄
3)プラスチックや木材等の非金属
を選別回収する装置です。特にアルミの分別回収に威力を発揮します。

設備を保護する一次選別

 アルミ選別機は、強力な磁石を組み込んだ一次選別用のSDSR型マグネットドラム(左側ドラム)と、 アルミ選別用ベルトコンベア(右側ドラム)から構成されています。
左上の投入口から選別したい原材料を投入、このマグネットドラムで鉄材2)と鉄材以外1)3)に選別されます。 この一次選別を行うことで、後工程(アルミ選別用ベルトコンベア)のベルトやドラムの損傷を防ぐことが出来ます。

一次選別はタイプが選べます

 一次選別にはSDSR型マグネットドラムの他にCB-CON型吊下磁選機を 使うことも出来ます。

アルミ選別は二次選別で行います

 一次選別された原材料は、アルミ選別用ベルトコンベア上で右方向に搬送され、 二次選別用のアルミ選別ドラムによってアルミや銅等は前方にはね飛ばします。
プラスチックや木材等の非金属は磁界の力にまったく反応しませんので、ドラムの真下に落下します。 鉄分はマグネットに吸着されたまま磁界の無くなったところで落下します。
このようにアルミ選別ドラムでは3つに選別することが出来ます。

アルミ選別機イメージ

選別の原理

 アルミニウムや銅などは磁石に吸着しないので、なぜ磁石で選別できるのかピンとこないと思います。 ここでは簡単に仕組みをご説明致します。
 この装置に内蔵されているアルミ選別ドラムを高速に回転させると、ドラム表面の磁界がN極S極とめまぐるしく入れ替わり、強力な回転磁界が発生します。 ここにアルミニウムや銅などを通過させると渦電流が発生し、この渦電流と磁界相互作用により、アルミニウムや銅などを前方にはね飛ばすことができるのです。

渦電流とは

 アルミニウムや銅といえども、磁界の中に置けば磁力線は透過しています。 この金属板(アルミニウムや銅など)を磁界内で動かしたり、金属板の近辺の磁界を急激に変化させた際に、 その磁界変化を妨げようとして、金属内の磁束に変化が生じます。 渦電流とは、この磁束の変化(電磁誘導効果)により生じる渦状の電流のことです。